高校生である井上心葉は過去に経験した事件の痛手からトラウマを抱えている。
そんな心葉を無理やり文芸部に入部させ、毎日彼に"三題噺"を書くことを要求する部長の天野遠子。
天衣無縫で明るい遠子の性格に振り回されながらも、
その明るさ、強引さにだんだんと癒されていく心葉。
ふたりの明るくも穏やかな日常が2年近く続いたある日、
心葉はトラウマの原因となった少女、朝倉美羽と再会する……。

日本文学の中でもっとも人気が高い作品のひとつであり、
透明感あふれる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が本作品の重要なキーワードとなって、
遠子、心葉をはじめとした登場人物たちの心情に切なく切り込んでいく。

ただ、シリアスな物語でなく、物語に対するあふれんばかりの愛情を語る遠子の長セリフ。
そして聞くだけで幸せな気持ちになる遠子の食事シーン。
……それぞれの明るく、楽しい日常がベースに見えるからこそ、
登場人物たちの心の喘ぎ、透明感さえも感じる闇が美しく蠢いている。

その深い闇を越えていくからこそ、そのさきの光を暖かいと感じる……

映像化困難と言わしめた作品をProduction I.Gがついに映像化!! 本作品群はProjectmemoireと銘打った劇場版“文学少女”の世界をより深く理解できる、劇場版“文学少女”に登場するヒロイン3人にスポットを当てた短編アニメーション“文学少女”メモワールを含めた映像世界です。